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祝島のそらとうみを想う写真展

今日の昼便で島を出て、今夜は広島泊まりです。祝島出身の人達が主催する写真展を明日見に行くためです。

祝島のそらとうみを想う写真展。島の日常風景がやさしく綴られていく写真から、きっと祝島の空気がみなさんにも広がっていくことと思います。お近くの方はぜひ足をお運び下さい!


すおうにうかぶあおいしま
ー祝島のそらとうみを想う写真展ー
11月23日(日)~30日(日)
11時30分~22時
ヲルガン座4階廃墟ギャラリー
広島市中区十日市町1ー4ー32森本ビル
082ー295ー1553
入場無料

★青いそらとうみの上映会
11月29日(土)
開場18時30分
開演19時00分
音楽喫茶ヲルガン座

問合せ先:ヤマト 090ー8245ー2784
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  1. 2008/11/25(火) 01:40:33|
  2. イベント
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北西の風が全身に凍みる

昨日の晩便で島に入った。

いつもの通り、柳井港から定期船“いわい”に大久保さんと乗り込み出港。
穏やかな天気と思っていたのも束の間。
祝島が目の前に現れて、鼻繰島を過ぎたところから海がうねりはじめる。
こんなのは、ほんの序の口と言われながらも、
船は大きく上下して、ちょっとした子供乗りジェットコースター気分。

島につくと、北西の風が吹き荒んでいる。まさにこれが祝島の冬。
だいたい11月から3月くらいまでは、この厳しい北西の風が続き、
海も時化る日が多くなる。漁に出られない日も増える。
集落の家々も、道で行き交う人と同様に、
背中を丸めて、風をしのいでいるようにみえてくる。

今日はそれに合わせて、今年一番の冷え込み。
初冬の風景を探しに、西の山まで、スクーターに乗ってロケハンに行くが、
全身で風を受け、スクーターも止まりそうになる。
飛び立った小鳥も、羽ばたくのが間に合わず、風に流されていく。

家に戻る頃には、すっかり全身がかじかんでいた。
これはもう、ババシャツとタイツが欠かせない。

そういえば、ばっさり切った髪型は、島ではまったくもって不評である。。。


  1. 2008/11/19(水) 22:41:38|
  2. 撮影編
  3. | トラックバック:0

カメラマン大久保さんもブログ執筆中!

カメラマンの大久保さんも、KBC映像HPのスタッフ裏話で、
“祝島撮影編”をただいま執筆中。
滞在中のあんなこと、こんなことが書いてあります。
ぜひのぞいてみて下さい。

KBC映像 スタッフ裏話↓
http://kbcblog.blog15.fc2.com/


  1. 2008/11/15(土) 01:15:25|
  2. 撮影編
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祝島の物産が販売されます

11月は収穫の秋。
ポレポレ坐でも、この週末、毎年恒例の「共働学舎とその仲間たちの収穫祭」が開かれます。
今年は祝島の物産も販売します。
どれもこれも、丹精込められて作られたものばかり。
秋の実りに感謝しておおいに楽しむ二日間、どうぞ遊びにいらして下さい!


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第4回 共働学舎とその仲間たちの収穫祭

■日時:2008年11月15(土)10:00~18:00
          16(日)10:00~15:30(終了後イベントあり)
■問合せ:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)

詳細はこちらをご覧ください。
http://za.polepoletimes.jp/news/2008/10/post-1.html
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  1. 2008/11/12(水) 18:29:39|
  2. イベント
  3. | トラックバック:0

私が映画をつくるわけ 〈『ナミイと唄えば』の製作を経て〉

本当に久しぶりに石垣島のナミイおばあと電話で話した。
あのいつもの元気いっぱいの声が聴こえてきた。

「あやちゃんかー?どうしてた?ずっとあんたのこと想ってたさ。げんきー?こっちはげんきよー。23日には、米寿のお祝いをみんなにしてもらうさ。歌?歌ってるさ。のどは毎日、開かんといかんからね。」

ナミイおばあの娘さんのハツエさんも、あのいつもの優しい声で、
「いや~、不思議だね。この二日間くらい、ずっとあやちゃんのこと考えてたさ。伝わったんだね。へー、新しい映画ね。すごいね。きっと良い映画になるはずよ。」

涙が出た。

ナミイおばあこと新城浪。沖縄最後のお座敷芸者といわれ、歌を自分の命とし、人を喜ばせるため、踊らせるためにひたすら歌い続けてきた怪物おばあである。本橋監督の四作目、映画『ナミイと唄えば』の主人公。

この作品でプロデューサーを務めさせていただいた映画製作は、本当に様々なことがあった。初めての大役に、常に自分の力の足りなさを感じながら、それでも自分にできることは“一生懸命”しかない、と走り続けた。作品を世に生み出すということは、何にも代え難い大きな喜びと、そしてとてつもなく大きな責任を伴うことであった。

映画が公開される頃には、私はすっかり自分を見失っていた。
すべてをゼロにして、新しく歩みだそう。
今思えば、なんて幼稚なんだろうと思うけれど、その時は、そうする以外には考えられなかった。

石垣島でお披露目上映会をした2006年5月に、私は映像の世界から離れ、
そうしてまた、再びOL生活に戻ったのだった。


派遣された先は、大学生が就職したい会社のトップ3にランキングされるような大手外資系IT会社。オフィスはすべてが電子化で清潔、そこで働く人たちも、みなさん紳士淑女でスマートな人たちばかり。そこでひたすらパソコンと向き合う日々。昼休みは、オフィスをひとり出て、土手を散歩し、お弁当を食べて、読書をし、瞑想をし、17時半きっかりにはオフィスを後にする。

ずっと私の心は閉じていた。内に向う日々だった。
これが平安というものだろうかと。

そうして半年が過ぎたとき、また観てしまったのだ。
『アレクセイと泉』を。
40周年を記念した本橋成一写真展で行われた上映会。
久々にスクリーンに広がるブジシチェ村の風景。
土を耕し、酒を飲み、泉の水を汲むじじばば達の姿。
何十回と観てきたその光景に、強烈な勢いで、身体の底から沸き上がってくる思いがあった。
ああ、人間っておもしろい。人間が好きだ、と。

私はそれまで、人が好き、と言えてしまう人の気持ちがわからなかった。
○○さんを好き、とは言えても、どうして一括りにして“人”が好きなどと言えてしまうのか…。

それが、この日は、まるで雷に打たれたように、ずっと頑張って閉め続けてきたフタがぱっくり開いたかのように、ああ、人間っておもしろい。人間って愛おしい。人間が好き。そんな思いが、素直にまっすぐに自分から溢れ出してきたのである。

そう、その時から、もう一度、映像を手掛かりに、再び人と出会いたい、関わりたいと強く願うようになったのである。

  1. 2008/11/07(金) 00:40:45|
  2. 映画製作
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小平中央公民館にて写真展&トーク (11月4日~6日)

今、祝島の地元、山口県をはじめ、関西、そして東京でも、祝島のこと、上関原発のことをひとりでも多くの方に知っていただこうと色々な催しが開かれている。11月もイベント目白押しである。

11月4日~6日まで、小平中央公民館でも原発建設予定地である長島の自然についての写真、祝島の人たちの反対運動を撮影した那須圭子さんの写真展が行われる。最終日には、私も映画製作を通しての祝島のことを少しお話しさせていただくことになっている。詳細は下記の通りである。

日 時:11月4日(火)~6日(木) 10:00~17:00
    6日14時より映像&トーク
場 所:小平中央公民館ギャラリー(tel:042-341-0861)
問合せ:すなめりの会 島さん(tel:042-332-2647)

詳細はこちら→ すなめりの会

  1. 2008/11/01(土) 19:25:39|
  2. つながる
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